nene

ドイツ生活

冬のパリ 一人旅 Ep9

 

 

ブラジルからの研修生の若い男性2人と、フランス人のお姉さんと私の4人は空港行の電車が出ているプラットホームに向かいます。

電車が来ました。

凄い人混みがみんな乗り込むのでほぼぎゅうぎゅう詰めです。私たちは離れないようにするのに必死でした。

しかも各駅停車でしょっちゅう止まります。

乗り換えの駅まで長い長い。この時点で19時半。今頃空港に着いていたであろう時間になっています。

そんな時、ウクライナ人の友人が電話かけてきます。ぎゅうぎゅう詰めの電車の中で状況を説明するとびっくりしていました。

やっと乗り換えの駅に到着しました。

そこで乗っていたほとんどの人が降ります。

そして別の電車、そしてプラットホームに向かうのですがここでもすごい人混みで私たちははぐれないようにするのが必至でした。

その乗り換えの電車を探さないといけないのですが分からない。

フランス人のお姉さんがここだ、というプラットホームに向かいました。がさっきまでいたたくさんの人混みはありません。

電車が来たので乗り込みますがこれは空港行じゃないかもしれないということでいったん降りました。

しばらくしてやっぱりこの電車だってことで乗り込もうとしたら出発のサイレンが鳴りました。

その時、ブラジル人の研修生2人は外に、フランス人のお姉さんと私は中に入っていました。がお姉さんがやっぱり違うよ、って閉まりかけのドアを無理やりこじ開けてすり抜けました。

私もあとに続きたかったけど、ドアが閉まってしまった!!

なんてこった!

ドアをどんどんしたけど開くわけはなく、ドアの向こう側には3人の影が見えて何かを話していますが私の方は見てなかったような。

えーーー。

電車が動き出しました。

 

我に返ると電車に乗っていた人に注目されてました。

そりゃあ、こんな焦ってるアジア人めったに見ないよね。

 

近くにいた人に「この電車、空港に行かないんですか?」って聞くと英語分からない~って態度とられます。

やはりフランスは英語あんまり通じないんですよね。

でも私その時必死だったんですよね。そのフランス人のおじさんと女性の方(もしかしたらその人たちは知らない人同士だったのかもしれない)に私は空港に行かなければいけない事を話しました。そしたら私の状況を理解してくれて簡単な英語で対応してくれ始めました。

次の駅で降りて戻るようにって始め言ってましたがフランス人のそのおじさん、まっすぐ私の目を見て次の駅で私たちは一緒に降りましょう、そしてタクシーを探しましょう、と言ってくれました。

女性の方はあるアプリは持っているか、とアプリ名を私のスマホで検索してくれました。「Heetch」というたぶんフランスを中心とするウーバーのようなタクシーアプリ。焦る中、とりあえずアプリをダウンロード。

おじさんの方はアプリでより実際にタクシー乗り場探したほうがいいって女性に言っていました。←たぶん。

次の駅に到着し、2人とも私と一緒に下車してくれて高架に出ます。

たぶん薬をしてた若者にタクシー乗り場を普通に聞いてたおじさん。

でもその若者はあっちだよ、と普通に教えてくれてそちらへ向かいました。走る走る。

タクシー乗り場があってもおかしくないロータリーがありましたがタクシーはありません。

この時点で20時過ぎてます。

女性がアプリで何とかしよう、といいますがおじさんは近くにあったバーの人に聞いてみよって事でお店の中に入りました。

バーテンダーらしき人におじさんが私の事情を話してくれました。

そしたら「知り合いがタクシー運転手で近くにいると思う」ってことで連絡してくれました!うわラッキー!!

おじさんと女性はタクシー来るまで待ってくれて運よく3分ほどでそのタクシー運転手の方が来てくれました。

おじさんと女性も安心してくれて「じゃあ、気を付けてね!」と。

私は急いでいたのですぐにタクシーに乗り込まなければいけませんでしたが、この時なんか心残りでした。

見ず知らずの外人の私のために親身になって助けてくれた人たち。

名前もわからない。この広いパリで次回来た時偶然会うってこともないでしょう。

一期一会ですね。

youtu.be

続く