nene

ドイツ生活

デュッセルドルフdeクリスマス

 

週末はデュッセルドルフに行っていました。

 

ウクライナの子たちと日本人のお友達に会いに行くため。

 

 

forktospoon.hatenablog.com

 

はじめにウクライナ避難民に押し寄せる辛い話。

 

ウクライナ避難民のリュボ達は10月にそれまで住んでいた避難民のために設けられたモーテルを出るように言われたのでした。

彼らはそこがうるさい場所で元々好きではありませんでしたがそれでも本当にひどい話です。

見本市があり他に宿泊客が来るから出ていけ、と言われたのです。

 

そんなことがあっていいのでしょうか。

本来はそう言われても出て行かなくてもよかったのです。モーテル側はウクライナ避難民を無理やり追い出す権利はないからです。

 

今のアパートが見つかるまでの2週間は彼らにとって地獄の日々でした。

リュボ達は毎日、ウクライナ避難民を支援する場所に足を運びましたが、支援する側の対応もひどいもので曖昧な返事ばかりで毎日が明日どうなるか分からない日が続いていました。

たまたまリュボの学校が秋休みだったから部屋探しに時間を費やせたものの、そうでなければタチアナ一人でどうなってたか分かりません。

というのもタチアナはこの時、ここのモーテルの環境の悪さに精神的にやられていたから。

それでも出て行けと言われると行く当てもないのに不安になります。

私も主人も気が気でならずいろんな場所に電話しました。

離れているので電話するしか協力する方法がありません。

最後は同じモーテルにいたウクライナ人家族と同じアパートに行けることになったので本当にこれを聞いた時はほっとしました。

これらが決まった時のリュボの電話での声がほんとに彼を疲れさせたのと一刻も早く床に着きたいという気持ちが深々と伝わってきたのを今でもしっかり覚えています。

あと、「避難民でいるのは楽じゃない」と言った言葉も私の中で伝説化しています。

 

結局、今の小さなアパートも自分のアパートではないので市が払う形式になっています。

これはモーテルにいた時と同じなのでいつまた「出ていけ」と言われるか分からない状態なんです。

それでもとりあえずワンルームでも暖かく、静かな場所に落ち着けたことが本当に良かった。

モーテルは路面電車のゴトゴトガタガタする音がいつもしていて夜もろくに眠れないほどうるさかったのです。

特にタチアナはその騒音で夜眠れない日が数か月も続いていたのです。

私もここのモーテルに何度か泊まりましたが夜は最悪でした。しかも窓が隙間だらけでとても冬は無理です。

そんな環境に2人とも精神的に参っていました。

今もあんなところに残りのウクライナ避難民が生活していると思うと気の毒です。

 

この記事を読んでくださっているデュッセルドルフ在住の方でお部屋情報をお持ちの方ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。

 

さてここから今回の滞在日記。

 

駅にはリュボが迎えに来てくれました。

主人と電話で話していると後ろから私の名前を呼ぶ元気な声が。

 

「リュボー」と再会を喜ぶハグ。

 

まず、ホテルに荷物を置きに行くことに。

部屋にはもう入れるということなのでいったん部屋に入ります。

 

リュボにここで待っといて、って言いましたがホテルの人が彼も一緒に行っていいよっていうので一緒に部屋へ。

 

部屋は普通にきれい。

 

部屋に入って早速全部大丈夫かチェックしだすリュボ(笑)

外を眺めて「ねえ、この部屋静かだよ。道路に面してないから」。そこ非常に大事!

トイレとお風呂がアコーディオンカーテンで閉めるようになっててそれが壊れているのか閉まらない・・・。

まあ、いいんだけどね。一人だから。

 

リュボがセントラルヒーティングを触って、「冷たいね」とメモリは入っている位置にあったけど更に強めに回す。

しばらく待ってもあったかくならないことに気づいて壊れてるんじゃないかって全開にする。

それでもあったかくなる気配なし。

 

ということでこのままほったらかして出かけました。

 

そしたら夜になって部屋に戻るとサウナのように暑くなってたってオチ。

ぎょえー。

きっと時間設定がしてあったのね。

 

ホテルではなんと市内2日間乗り放題のチケットがもらえました。

レセプションで購入できるか聞いたところこのチケットは無料だよ、ともらえちゃいました。

わあ、ラッキー。これは嬉しい。

なぜか2枚同じチケットをもらえました。どちらも12月10日から11日ってなってる。

なんで2枚です?って聞いたけど「2枚でいいよ」ってイマイチ理解できない回答だったけどこれ以上突っ込むのはやめておきました。

もらえるのはありがたい事。

 

リュボがそのチケットを眺めて「これ2枚同じので嘘ものじゃない?」ってツッコむ。

彼は何度もコントロールの人に遭遇したらしく、もしコントロールあったらこのチケットダメかもよ、聞いてみないと、と相変わらずお父さんな部分が微笑ましい。

「もしかしてもう一枚は僕のやつ?」

「まさか部屋はシングルやで」と返事したけど後でほんとにそうだったのかもしれないと思ったのでした。そうだとしたら何て親切なお兄さんだったのでしょう。

ほんとはリュボは別に定期を持っているから全く必要ないんですが。

夜にいたお兄さんは少しぶっきらぼうだったけどそれ以外のスタッフはみんなにこやかで親切な良いホテルでした。

 

で、この第3アドベントデュッセルドルフで迎えることとなったのです。

写真はリュボ達のアパートで灯した3つ目のキャンドル。

写真撮り忘れてリュボの写真から。

 

 

続く