昨日ベットに入ってウトウトしかけていると、雨が降ってきたので起き上がり開いていた窓を閉めに窓の方へ行きました。夜12時過ぎ。
すると猫の鳴き声が聞こえます。
中庭なので小さな音でも響き渡ります。
気にせず窓を半開きにしてベットに戻ります。
するとその猫の声はやむどころかだんだん大きくなり同じトーンで「ニャンニャン」言っています。
何だろう、家の中に入りたいのかな、飼い主さんは何で気づかないんだろう・・・。
15分くらいした時、パン!と音がしました。
誰かがクラッカーか何かを鳴らしたのでしょう。猫がうるさいと感じたから。
そのクラッカーの音の方にびっくりして主人も私もベットから飛び起きました。
そのクラッカーの音の後、しばらく静かになりましたが再び「ニャンニャン」と泣き始めそれが止まりません。
この子じゃないです↑この子は日本の実家の猫ちゃん。
不思議に思ったので窓から体を乗り出して辺りを見渡します。
真っ暗で全く見えません。声がする方を確認しようとするもうちのアパートの中庭は非常に大きくて声がいろんな場所に反射してどこで泣いているのやら。
よ~くよ~く聞いているとなんだか私たちの真下から聞こえてくるような。
私たちの部屋は日本で言う5階。
私は下に行こうとしました。ドアを開けると、もうすでに異変を感じた近所の住民たちの声がします。
その時、主人がバスルームのドアを開けました。
なんだか猫ちゃんの声がはっきり聞こえます。
えっ!なんで。まさか。
ツタがガサガサしています。声もすぐ近くで聞こえます。
主人が虫よけネットをはがすと、
ネコちゃんが上からつたをつたって姿を現し入ってきました!
きゃん。え、ほんま???
うちのアパートはツタで覆われています。
ネコちゃんはそのつたをつたって一番上の6階あたりまで行って迷っちゃったんだと思います。
6階って一番上までその猫ちゃんツタをつたって登って行ってたんですよ。
凄くない?もし落ちちゃったらいくら猫でも自殺行為でしょ。
20分くらいツタをつたっていろんな場所へ移動していた猫ちゃん。
あのままだといつか疲れ果てて落ちちゃったら死んじゃってたんじゃないかと思うと怖っ😱
ゴールドのかわいい猫ちゃんでした。
部屋に入ってきてもまだニャンニャン言って部屋を歩き回っています。
まだちょっと不安なんだろうね。
こんな上まで行っちゃって怖かったね。
主人が下で猫を探していると思われる飼い主を呼んできました。
私はパジャマ姿ですが気にしない。いいんです。
若い男女のペア(と思っていた)が入ってきました。若い男性の方にネコちゃんのいるほうを教えると、丁寧に靴を脱いで入っていきました。
動揺しているネコちゃんは飼い主さんにもすぐには捕まえられません。
ベットの下に入ってしまったり、椅子の下に入ったり。
ようやく確保できました。よく見ると15,6歳の若い男の子。
彼は猫ちゃんを頬ですりすり。
私は彼に抱かれたネコちゃんをダデナデ。
彼らは英語を話しました。ドイツ語は分からないよう。
夜も遅かったので彼らはすぐに帰っていきました。
もしかしてあの人たち、ウクライナからの避難民かな。
そして次の日の夕方、その2人がまたやってきて私たちにお礼に、とサクランボを持ってきてくれました。
私はちょうどジョギングに行っていたのですが主人が対応してくれました。
「たぶんあの人たちウクライナ人と思う。お母さんと息子」と。
お母さんの方は英語を話さず息子さんの方と会話したそう。
私だったらもうちょっといろいろ聞いたけどな!
主人は人の事あれこれ聞くのは失礼だと思ってるから聞きません。
避難民の方だったらわざわざサクランボを買ってきてくれたなんてなんだか申し訳ない。
なんだか不思議な縁でウクライナの避難民の方と知り合えました。
同じアパートに住んでいる人たちかもしれないので、これからも会うことがあるかもしれません。
ネコちゃんの名前は「モイチェ」だそう。
ウクライナ人の友達に「モイチェ」というのウクライナ語の猫ちゃんの名前か聞いたら
「「餅」だったら知ってるけど」、という返答に爆笑してしまった🤣
「モイチェ」のスペルが分からないので適当にアルファベットを並べたので友達に伝わらなかったのかもしれない😅