~私のエスコラニア~スペイン、カタルーニャに行ってきました☆Part10
次の日、月曜から木曜までは、普通のミサが行われました。
お昼13時の「サルベとビロライ」、夜の「べスパー」。
月曜、お昼のミサに早めに行きました。
なんだかやっぱりお国柄か、せっかく予約してQRコードをスマートフォンに保存しても、ほとんど確認しないんですよね。まあいいけど。
「サルベとビロライ」、昔と変わりありません。
エスコラニアが背の順に整列して入場してきて、また背の順に整列して退場していく。
そして人は変わっても変わらず同じ「サルベ」(毎日違う歌)を歌い、「ビロライ」(毎日同じ歌)を歌う。
美しい歌声。
O君は譜面台を運ぶ仕事をしているのでその姿も確認します。
昔の団員友達、今回一緒にレストランに行ったMも昔、譜面台を運ぶ仕事をしていました。
優しい気持ちになれたお昼のミサでした。
夜のミサはエスコラニアは19時10分あたりから入ってきます。
参拝者席の前方、目の前で歌うので大好きです!
私は当然、一番前の端に座りました。その方が祭壇で歌う時、見えやすいからです。
団員達が目の前に入ってきます。
O君が譜面台を持ってみんなの後から入ってきました。
その姿の美しい事!見惚れてしまった!
こういうのって持って生まれたものなんですよね。
そして、譜面台を指揮者の前に置き、後列の自分の定位置に歩いてきます。
そのすべてのしぐさが美しい!
その時、O君が私のほうに向かって歩いてくることになるので、向かい合わせの時間が出来るのです。手の届きそうな距離で。
そうしたら、O君が私をじーーーーっと見つめてくるのです!!
えーーー、なんか目が合ってるんですけど、どうしたらいいのかな、と私はわざと他の団員のほうへ目をやっちゃいました(笑)
なんか昨日からよくこっちを見てくると思っていたけど、これは近すぎる!
マスクをしているので表情は分かりにくいけど、とても優しい目で見つめてくるのです。
え、なになに、なんで?
14歳の男の子が私にまさかそういう態度をとると思わなかったので、私はびっくりしたのと、なんだかドキドキしちゃうのと。
少女漫画の世界か。いい年をして。
そんなことをされるとドキドキしちゃうわけですよ。
O君、思わせぶりな奴だな。罪な奴め。
始めそう思いましたが、私はせっかくここに来たのだし、全部楽しまなきゃ。
O君が私を見てくるなら私もO君の目をきちんと見よう。
その日から私たちのアイコンタクトが始まりました。