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ドイツの生活

~私のエスコラニア~スペイン、カタルーニャに行ってきました☆Part15

教会でサラールの町の関係者の方からチケットをいただく事が出来ました。

この小さな町の市民全員が来るようで、ほとんど売り切れ状態でしたが、私一人の分だけなら大丈夫よ、と。

嬉しー。

電話で聞いた時は売り切れと言われ、だから行くのをやめよう、と思ったのですが、もしかしたら当日券が出るかも!とここまで来たんだし行くぞ、とサラールまで来たという。

ほんとに売れきれでチケット買えなかったらどうするんだって話ですよね。

私ってアドベンチャーな行動するわ。

いいんです。この旅自体がアドベンチャーなんで。

 

さてコンサートの前に、トイレに行っておきたかったです。

でチケットの件でお世話になった女性に「トイレはどこですか」と聞くと、連れて行ってくれました。

そこには一人男の子がいました。

ああ、男女共用ね。

こちらではよくあるわ。慣れた。

女性「このドアがトイレよ」

私はドアを開けようとしました。

女性「今はだめよ。中に誰かが入ってる。」

私「そうだったんですね。すみません。」

女性「この子はエスラニアの子よ。」

私「・・・・。あ、そうですか。」

女性「じゃあね」

私「ありがとうございます!」

で、エスラニアの子はこの子だけではなかった!

私の視界外にもエスラニアの少年たちが並んでいたのです!!

トイレがエスラニアだらけ!

えーーー、どうしよう!!

そしたら急に「ハロー!」と誰かが私に元気な声をかけてきました。

声の方に目をやると、なんとO君でした!

私の声でわかったのでしょうか。

O君は後ろのほうに並んでいたけど、私に気づいてわざわざ前の方へ来て、顔をのぞかせて挨拶してくれました。

えーーー。

私も「あー、ハロー!」と挨拶。

内心、こんなたくさんのエスラニアと、トイレで鉢合わせするなんで計画外で、どうしたもんか。

トイレ事件。

このトイレ、実は入り口が2つあって、エスラニアがいる中庭から入ることも、私が入ってきたように教会の中からも入る事が出来るのです。

「みんなトイレ並んでるんだね」と後ろのほうにいるO君に顔をのぞかせて私は聞きました。

「そうだよ」とO君。

トイレは1つだけ。

なかなかこのエスラニアのトイレの行列は終わりそうにない。

みんな私のことを見てる・・・。

珍しそうに見てる子や、笑顔で見てくる子や。

でも、Pの言葉があったので私はなるべく少年たちとしゃべらないように。

真面目だから。今考えたら真面目過ぎた!

O君がトイレから出てきて手を洗います。

手洗い場がいっぱい。

その手洗い場の後ろの壁にへばりついていた私。

O君近い。

グレーのストライプのカッターシャツがとても似合っていた♡

手洗い場の鏡に映るO君と自分。

あ、やっぱり私より背が高いな。

でもこの状況でガン見できない。

話すことは禁じられている。真面目な私!

エスラニアだらけで何がどうなってるのか分からない。

「バーイ」という声が聞こえたような。

私が反応しなかったのでもう一度「バーイ」と言われました。O君でした。

いつの間にそっち側に行っていたのか。

私も「バーイ」と。

なんだかこの時のO君は、教会で毎日見つめ合ったO君より無邪気でかわいらしかった。

この年頃って、少年ぽさと大人ぽさを両方持っているんですよね。

オンラインで見るO君は美しすぎて、おしっこもうんちもしないと思っていたけど、現実はもちろんするんだよねー。

 

少年たちの笑顔にだんだん私も打ち解けてきて一人の少年に

「あなたドイツ語話すんじゃない?」と聞きました。

手洗い場の私の近くにいた少年が「なんてなんて?」もう一度言ってっという風に、私に耳を傾けます。

他の子たちも一斉に私のほうに注目します。

「彼はドイツ語話す?」

「あー、ドイツ語か。でもいいや。英語だけだよ。」

なんかみんな本当はかわいい。

昔と変わらずフレンドリーだわ。

ただPがかなり厳しくしてるんだわ、と確信した瞬間でした。

 

なかなかトイレの行列は終わりそうにないし、彼らに先に行ってもらいたいので私はいったんトイレから出ました。

7分くらいたった後、もうそろそろ空いてるかな、と思いもう一度トイレへ。

その時トイレから出てきたのはエスラニアで一番背の高い少年。

その後、女性が入りました。

私はエスラニアが並んでいたほうへ。

その背の高い少年が手を洗いながら鏡ごしに私の方を気にしている感じ。

私、やっぱりみんなに顔を覚えられてるのかな。

モンセラートにもいた事、気づかれてるのかな。

その少年が手を洗い終えて私の横を通りすがり、私に笑顔を向けてくれました。

私も笑顔で返す。

 

中庭の扉から指揮者の先生が出てきました。

私を見て少しびっくりしたような顔?でも笑顔。私も笑顔で返す。

 

私は中庭の方へ目をやります。

エスラニアの少年たちや関係者が数人いますが私はあまり気にしませんでした。

その時、誰かが私のほうに駆け寄ってくるのが視界に入りました。

ん、O君?

私は見なかったことにして前を向きます。

でも後ろに視線を感じる・・・。

たまらなくなり後ろを向くと、斜め横にO君が立ってました!!

私は心の中で「えーー、そんなに堂々と私のところに来たらだめじゃん。」と思いました。

だってPの事がある。

私がびっくりした顔をしていると

「どうぞ。先にトイレ入っていいよ。」とのんきな事を。

この時トイレにいたのはO君と私2人だけでした。

え、でもなんか嫌じゃー。トイレの音とかO君に聞かれたりするの。

ほんのさっきトイレに行ったばかりのO君だったけど、彼に先に入ってもらいました。

ほんとにトイレに行きたかったのかは分からない。

だってほんの数分前に行ったばっかり。

 

 O君がトイレに入った少しあと、なんとあの黒い人物が中庭から登場し私に近寄ってきました!

げっ!

Pでした!

またか!っと思いましたが私は笑顔で挨拶。

Pも一瞬笑顔、その後怖い顔で「ここで何をしているんだ。」

と小声で、でもしっかりした口調で。また怖いんや。

「コンサートに来たんですよ。チケットもあります。」

と私も小さな声で返事しました。

トイレの中にいるO君にこんなやりとり聞かれたくないし。

後で思ったけどPは、なんで私が中庭にいるのかという事を聞いたのかもしれない。

トイレに来ただけなんですが。けどどうでもいいや。

「先日はすみませんでした。」私はもう一度謝りました。

そしたらその時、O君がトイレの鍵を開ける音が聞こえました。

えっ!今出てくるの?

さっき私は「先日はすみませんでした。」と言ったばかり。「2度としません」とか言っておいて、後ろからO君が出てくるのはマズ過ぎる。

Pはトイレの方を見ます。

その時、私はPの方を向いていて、O君に背を向ける形でした。

Pはトイレから出てきた人物O君を確認すると、私を見る目の何倍も険しい顔になっていくのが分かりました。

私は凍り付いてしまいました。

ヤバイ、これはヤバイ!!

他の少年だったらPはこんな険しい顔をしなかったでしょう。

PはO君と私の件を知ってるし、O君にも何かしら注意したはず。

Pは私と話すことより、O君に険しい顔をするのみになりました。

たぶんO君の方から私に近づいたと思ったのでしょうか。実際そうでしたが。

私は怖くなって、O君がトイレから出てきた後、すぐにトイレに入りました。

逃げました。O君を置いて。

トイレに入る際、手を洗っているO君の後姿をちらっと見ました。

O君もきっとびっくりしたし、ヤバいと思ってるだろうな。

O君が手を洗い終えて、向こうに行く音が聞こえます。

その時PがO君に小声で、でも力強く何か言っていました。

私にした時と同じような話し方。

カタルーニャ語で分かりませんでしたがきっと注意されてたんだろうな。

O君はPに一言何か言ってその場を離れたように思いました。

この時、だた怖くて、用を足してしまったけど、まず外で起こっていることを確認してから用を足すべきだった。

しくじった。

あまりに怖くて、トイレの音が外に聞こえてなかったか、なんか変な音が聞こえてなかったか覚えてない。

ということでO君とは、私がトイレで用を足している時が最後となりました・・・。

なんかな。

いや実際には、コンサートが最後。

その方がきれい。

 

ちなみにトイレ、水が長い間、流れていない感じでした。

エスラニアが次々入って水が流れなくなった?

エスラニアのおしっこがたまっている(笑)

O君が置いたのかトイレットペーパーが1枚、便器の底にかぶせてありました(笑)

丁寧だな。

 

でも、あの時O君ははほんとはトイレに行きたかったんじゃないかもしれない。

だってほんの数分前に行ったばかり。

私の姿を見て来てくれたのなら、中庭から見えないところでこっそり話せばよかった。

そしたらPに気づかれることなく、こんなことにならなかったかもしれない。

 

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